バウンスをなくしてみたらやさしくなってしまった
ZONE(ゾーン)パンドラウェッジ
従来のウェッジでアプローチに苦手意識を持っている方は、ぜひ以下の文章を読んでみてください。アプローチにきわめて大きな変化が訪れる可能性があります。
「パンドラの箱」とはギリシア神話に登場する、なかにあらゆる災いが封じ込められた絶対に開けてはいけない箱の名前です。その名をモデル名に冠する、まったく新しい発想のウェッジが登場したのでご紹介します。
愛知県春日井市のクラブメーカー・ゾーンが開いたのは、「サンドウェッジにはバウンスが必要である」という“常識”の箱です。
ゴルフの入門書には、サンドウェッジにはソールのふくらみ=バウンスがあり、そのバウンスから接地させることで、ダフらずにアプローチやバンカーショットができると書かれています。
通常のウェッジ(左)とパンドラ(右)の比較。ソール幅の違いは明らか
その常識の箱を開いてみたらどうなるのか? そんな純粋な好奇心から生まれたパンドラウェッジ。見ての通り、ソールはふくらみどころか幅もほとんどなく、ほとんどバターナイフのような形状をしています。
打ってみるとビックリ。これがやさしいのです。そして、従来のウェッジとはまったく異なる性能であることから、結果にも大きな変化が生まれる可能性を秘めています。
バウンスはふくらみがないいわゆる「スクープソール」
なぜこのような形状なのか、設計者の鈴木育生さんに話を聞きました。
「パンドラウェッジ」は球を上げる・止める機能がすごい
ゴルフポケット(以下、GP):パンドラをどう発想したのかを教えてください。
鈴木育生(以下、鈴木):はい。アプローチが苦手だったり、バンカーの脱出に苦しむ方が多くいますよね。その方々に少しでも簡単に使ってもらえるウェッジが作れないかというのが発想の原点です。
GP:そのような考えからソールを広くしたり、バウンスを大きくしたウェッジはよく見ますが、パンドラは真逆の発想です。どのように思いついたのですか?
鈴木:バウンス部分に刃のようなパーツをつけたり、試行錯誤があったんですが、なかなかうまくいかない。いっそバウンスをなくしてみたらどうなるか? と試してみたら、これがなんと周りのプロに大好評だったんです。
GP:アマチュア向けのはずが、プロに刺さったんですね!
鈴木:そうなんです。球を上げる、止めるという機能に関してはこれよりやりやすいものはありません。フェースもいくらでも開けるから、プロにとってはすごく使いやすいみたいです。スパッと振って50センチキャリーさせてランがゼロ、みたいな球が打てますから(笑)。
構えた見た目はいたってオーソドックス
GP:しかし、肝心のアマチュアにとってはどうなんでしょう?
鈴木:そこが心配で、私の兄(プロゴルファー・鈴木直人プロ)に評価してもらったんですが、「ヘッドが非常によく抜けるから、アマチュアの方でも簡単にスピンをかけて止まる球が打てる」と太鼓判を押してもらいました。実際、アマチュアの方に使ってもらっても「やさしい」「今までのと全然違う」と高評価をいただいています。
GP:めちゃくちゃ打ってみたいです。さっそく1本お借りして、試打させてください!
【新提案】バウンスを無くしてみたら……ビックリするほど簡単に寄る?! 話題のバウンスレスウェッジ「ゾーン パンドラ」を開発者とプロゴルファーが試打解説!【鈴木直人プロ】
アマチュアが「パンドラウェッジ」を試打。ラフからでも抜ける!
というわけで、ゴルフポケットの企画担当・Oがコースで試打をしてきましたが、その結果は驚きのものでした。まずはOのコメントから。
「ソールがないことで刺さるのが心配でしたが、第一印象はとにかくやさしい! リーディングエッジしかないみたいなものなので、ボールの赤道直下に“刃”をいれるイメージがすごく湧きやすいんです。また、刃しかないことで抜けも非常にいい。ダフリやすいどころか、むしろダフリにくいと感じました」
従来のやさしいウェッジは「ダフっても大丈夫」なように性能を進化させてきましたが、パンドラは逆転の発想。ソールがないことで抜けが良く、「ダフりにくい」性能を獲得しているのです。
「ラフからも打ってみましたが、イメージ的には鎌で草を刈っている感じで、ラフを切り裂きながらボールにクリーンにコンタクトできます。ここでも抜けの良さが感じられました
では欠点はないのでしょうか。「強いていえば」と挙げたのはこんな状況。
「難しかったのは唯一、距離のあるバンカーショットです。バンカーからは普通に出せるのですが、30ヤードくらいのバンカーは抜けが良すぎてオーバーのミスが出てしまいました。距離のあるバンカーではアプローチウェッジやピッチングを大人しくダフらせて打ったほうがやさしそうです。ただ、それは通常のサンドにもいえること。驚くほど“普通に使える”という印象でした」
怖いのはトップのミス。だからこそ、トップだけを気をつけて打つことで、打ち方がシンプルになる。結果、ミスが減る……。そんな心理的効果もありそうです。
「必要だ」と誰もが信じて疑っていなかったサンドウェッジのバウンス。それをなくすという禁断の箱を開けたことで、ダフリ、トップ、シャンク……といった災いが溢れ出すことはありませんでした。
箱から飛び出してきたのはまったく新しいアプローチ体験。パンドラで、今まで味わったことのないウェッジの新たな“やさしさ”を感じてみてはいかがでしょうか。
【検証】バウンスがないウェッジを普通のアマチュアが100球打ってみたら……衝撃の結果が?! いったいどんなウェッジなのか?【100球試打】
詳細情報
商品名:ZONE(ゾーン)パンドラウェッジ
- 商品番号:985537
- 素材・製法:軟鉄鍛造
- 仕上げ:ニッケルクロムサテン
- シャフト:モーダスウェッジ115
- ロフト:58度
- ライ角:64.0度
- バランス:D0
- 総重量:456グラム
- 長さ:35インチ
- 右用のみ
※設計値のため多少の誤差がある場合があります
※溝:新溝 (ルール適合モデル)
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