ジェイビームといえばカスタムクラブメーカーのなかでも老舗と言われるメーカーのひとつ。その魅力はなんといっても研ぎ澄まされた飛距離性能にあり、それを証明するようにドラコンの世界でも使用者の多いメーカーです。
しかし、その最新モデル「Jライデン YS-01」はちょっと毛色が違います。洗練されたスタイリッシュなデザインが目を引くこのドライバー、実はジェイビームの歴史のなかでもとくに“やさしさ”を追求したモデルなのです。
ジェイビーム初のやさしさを追求したモデル
小規模なメーカーながらモノ造りへのこだわりは半端ではないジェイビーム。完成直前であっても納得がいかなければ作り直しも辞さず、完成したクラブは発売前にプロが綿密にテストを重ね、「これだ!」というものが開発できるまでリリースしません。
そんなこだわりの末に生まれた「Jライデン YS-01」はどんなドライバーなのか。開発に深く携わった山崎泰宏ドラコンプロに開発ストーリーを聞いてみました。
飛んでやさしい「Jライデン YS-01」がドラコン日本大会で「三冠」達成!
ゴルフポケット(以下、GP):この「Jライデン YS-01」はどのようなドライバーなのでしょうか?
山崎プロ(以下、山崎):はい、ジェイビームのドライバーはディープフェースのものが多いのですが、このモデルに関してはシャローバックでボールが上がりやすく、やさしく飛ばせるモデルです。
GP:見た目にも投影面積が大きく安心感がありますが、その通りの性能なのですね。
重量をヘッド後方に設置し、球が上がりやすく、つかまりもいいヘッド
山崎:はい。今までのジェイビームのドライバーは、飛距離性能は最高でもパワーのない方からは球が上がりにくいという声もありました。そこで重量をヘッド後方に配置し、球を上がりやすく、つかまりやすくしたんです。
GP:アマチュアにはありがたいですね!
山崎:多くのアマチュアさんに使っていただけると思います! 同時に、2022年のドラコンの日本大会で日本チャンピオン、女性の日本チャンピオン、そしてシニアの日本チャンピオンの3人が使って、カテゴリー別の“三冠”を達成してもいます。ちなみにシニアの日本チャンプは僕です(笑)。
GP:す、すごい。ドラコン大会三冠は快挙ですね。
山崎:ドラコンの世界でも、最近のトレンドはやさしいドライバーなんです。曲がりが少ないヘッドだからこそ、安心して叩いていける。ドラコンは「飛べばいい」と思われがちですが、350ヤード先のグリーンに乗せるような精度も求められます。Jライデン YS-01「飛んで、やさしい」性能だからこそ、アマチュアさんにも安心して使ってもらえるんです。
GP:そんなJライデン YS-01と組み合わせるシャフト「サムライレッドマックス」についても聞かせてください。
山崎:サムライレッドマックスはJライデン YS-01と合うように設計されたシャフトです。中元調子(表記は中調子)のシャフトですが、高弾性のシートを入れたことで球のつかまりもいい。中本調子は切り返しのタイミングがつかみやすいというメリットがあり、とても振りやすいシャフトです。
サムライレッドマックスシャフト
GP:やはりこちらもボールが上がりやすいシャフトなのでしょうか?
山崎:そうです。球が上がりやすいシャフトはスピンが多くなる傾向がありますが、このシャフトは球が上がるけどスピンが少ないシャフトを目指しています。
GP:両者を組み合わせると、どんなドライバーになっているのでしょう。
山崎:ほどよくつかまって球が上がるけど吹かないドライバーです。350ヤード先を正確に狙っていける直進性がありながら、アマチュアさんでも無理なく使えるやさしさがある。自信作です!
GP:ありがとうございました!