ゴルフダイジェスト社の中年男性社員、通称「オヤジゴルファー」が注目ギアをお散歩気分でのんびりテスト! 今回は、「ぼくら史上最高の白パン」が謳い文句のパンツをコースで履いてみた!
街着でも使えてゴルフにもバッチリな万能白パンが欲しい
さて、みなさんは「白パン」をお持ちだろうか。白パン、すなわち白いパンツ(ズボン)。ゴルフ場では近年主役と言っていい存在感を放つボトムスだ。合わせるシャツなどのトップスを選ばないし、清潔感があるから女子ウケもいい(と信じたい)。
しかし、この白パン選びがなかなか難しい。あわよくば街着にも使えそうなものがあればベターなのだが、ゴルフウェアから探そうと思うとロゴが大きく入っていたりと装飾的過ぎて街着にはちょっと……となりがち。かといって白無地のシンプルなものを探すと量販店のかなりシンプルなものが選択肢となり、ゴルフ用としては機能的にうーん……となる。
ゴルフと街着、あわよくば仕事のときのジャケパンスタイルにも応用が効く。そんな欲張り白パンは意外とないのだ。困った。そう思っていたら、ゴルフダイジェストの商品開発担当・Hから「これを履いてみてくださいよ」と1本の白パンを手渡された。それが「NUMBER M 白ロングパンツ」だ。
「ぼくら史上最高の白パン」とは?
Hは言う。
透けない……これは意外と重要だ。みなさんのなかにも、白パンを履いた同伴競技者の下着が透けてしまうのを見てしまった経験がある方もいるかと思うがあれは若干気まずいものだ。しかも透けるのはお尻側なので自分では気づけない。言われてみるとたしかに「透けない」は白パン選びの重要ポイントである。
「ぼくら史上最高の白パン」をゴルフ場で履いてみた
と、そこまで言われれば試すしかあるまい。ということで川口市浮間ゴルフ場でクラブのテストをする際に履いてみることとした。
ゴルフ場に到着し、パンツを履き替えて驚いた。腰のゴムのおかげで、履くのが非常にラクだし、それでいて締め付け感がまったくないのだ。
素材がまた面白い。見た目にはビジネスミーティングにも履いていけるくらいキチンとして見えるのに、指先で引っ張ってみるとまるとジャージのように伸びるのだ。うーん、最近の素材の進化は本当にすごい。
取材には女性編集者に同行してもらったのだが、「大丈夫……透けてません!」とお墨付きもいただいた。
「口には出しませんけど、男性で白パンの下着が透けている人は意外といて、けっこう気になっちゃうんです。目のやり場に困るというか。このパンツはシルエットラインがキレイで履くだけでお洒落に見えますし、ゴルフウェア以外でビジネスにも使えそうな印象ですね」とのこと。多少……いやだいぶ気を使ってコメントしてくれているのだろうが、少なくとも「透けない」は事実だろう。
さて、肝心の性能面だが、これは存分にテストすることができた。というのも、とあるホールでセカンドショットを奥の土手に運んでしまい、大開脚状態でのショットを余儀なくされたのだ。
こういったショットの場合、ストレッチ性がなく、かつ縫製が荒いパンツを履いていると、ショットの成否に加えて「股が破けるんじゃないか……」という心配までが加わって、ミスになるケースが多い。しかし、このパンツはストレッチが効いていることでその心配がないから、安心してショットに臨むことができた。極めて難しい状況だったが、脱出にも無事成功することができた(ただし2打で、だが)。
なんでもこのパンツ、明治大学のゴルフ部の学生もユニフォームとして着用しているのだそうだ。彼らアスリートゴルファーの使用にも耐えられるのだから、私のようなオヤジゴルファーのゴルフを助けてくれるのは当たり前とも言える。
ホールアウト後、パンツを履き替えずに駅から電車に乗って自宅に帰ったが、ゴルフウェアで電車に乗っているときに感じがちな恥ずかしさ、みたいなものは一切感じなかった。ハタから見れば普通の白パンで、ゴルフウェアには見えない。
ゴルフウェアに見えないのに、ゴルフウェアとして極めて高機能。なるほどこれは「ぼくら史上最高の白パン」だ、と思った次第。
ちなみに、私は173センチ62キロの43歳やせ型男性で、この日はサイズ「48」を履いたが、ジャストサイズはS相当の「46」。素材自体にストレッチが効いていて、かつウエストも高性能ゴムであることで、少し小さいかな? というサイズでも問題なかったことを付記しておきたい。
取材協力:川口市浮間ゴルフ場