H370 UTアイアンはロフト26度〜42度まで4度刻みで5番手がある
KZGのH370 UTアイアンを打ってきました。UTアイアンと銘打たれていますが、形状はユーティリティそのもの。26度、30度、34度、38度、42度と、4度ピッチで5本あるうち、26度を除いた4本を試打した次第。
まず30度を打ってみましたが、飛距離はだいたい160ヤードくらい。170ヤード近く飛んでくれる球もありました。飛距離がしっかりと出るのに、打ち出し角20度近い球の高さが出て、5000回転くらいスピンが入っています。
いやこれはラク。30度のUTはなかなか打つ機会がありませんが、6番や7番アイアンの代わりにこれを入れたらゴルフがラクになるのは間違いありません。
この“ラク”という印象は、番手が下がるとむしろ強まっていきます。
8番アイアン相当の34度は軽〜く振って150ヤード
続いて打った34度は7番や8番に相当するくらいの番手ですが、軽く振って150ヤードくらいが打てます。しかも、短くてロフトのネタウッド形状なのでつかまり性能がむちゃくちゃ高いんです。右にいく球は打つのが難しいというほど。それでいて高さも出てくれるのがうれしいところです。
そして38度ですが、これほど寝たロフトは初めてかも、といったほどのロフトです。
バシッと打って飛距離は135ヤードほどでしょうか。打ち出し角度は20度をゆうに超え、スピンもしっかり入ります。ウッド形状ですが、球筋は完全にショートアイアンのそれ。
短い分ウッドを打っているとは思えないほどボールに近く立つことができ、それもあってミスが出る気がしません。この世にこれよりやさしいアイアンはあるのか? と思うほどです。
42度はめちゃくちゃラク! 引っかけも出にくい
最後に42度も打ちました。こちらは飛距離115ヤード前後。長さは36.75インチと短いことで、ミスヒットが非常に少ない。
ショートアイアンは引っかけのミスが怖いものですが、どういうわけかそれも出ません。残り110ヤード地点からウッドを構えたら周りから「えっ!?」と思われそうですが、そこから高弾道でグリーンを撃ち抜くことで、2回驚いてもらえそうです。
いやはや、こんなクラブもあるのか! と感心してしまうような試打でした。スコアに直結するのは必定のこのクラブ、ぜひ試していただきたいなと思いました。