電熱ベスト&電熱マフラー着用で真冬でも半袖ゴルフはできるか? 冷え性ゴルファーがテストした【Heat Master 5V&NUK】

冬ゴルフの強い味方として近年人気が高まるバッテリー付きの電熱ウェア。寒がりオヤジゴルファーが、電熱ベスト&電熱マフラーを着用し、真冬に半袖ゴルフに挑戦!

電熱ベストと電熱マフラーを持って、真冬の河川敷へ

突然だがみなさんは冬ゴルフが好きだろうか? 正直に申し上げて私は苦手だ。冬ゴルフが、というよりも寒いのが苦手。苦手すぎる。

寒いのが苦手なので、冬ゴルフでは機能性インナーを重ね着し、その上にセーター、その上にダウン……みたいに着ぶくれした状態となり、結果体が全然回らなくて飛ばない、寄らない、入らない……ということになる。入らないのは着ぶくれ関係ない気もするが、ともかくそんなこんなで冬はプレー頻度が落ちる。

気温9度というなか半袖でゴルフしてきました

というような話をしていたら、アパレル担当のスタッフが「じゃあ、新商品の電熱ベストを着てプレーしてみたらいいじゃないですか。あっ、電熱マフラーも着けちゃう!」と申し出てくれた。そこからあれよあれよと話が進み、真冬のゴルフ場で半袖に電熱ベスト、電熱マフラーという装備でプレーすることになったというのが今回のことの運びだ。半袖になる必要あるんですかね……?

電熱ベスト「Heat Master 5Vヒートインナーベスト」と電熱マフラー「NUK(ヌーク)」とは?

電熱ベストとはなにかといえば、「Heat Master 5Vヒートインナーベスト」という商品で、市販のモバイルバッテリーと接続しスイッチをオンにすることで、両胸と背中のヒートパネルがじわりと体を温めてくれるというもの。

ベストはアームホール部分が体に密着する仕様で寒さの侵入をガード。わきがストレッチになっているので動きやすい

もうひとつの電熱マフラーは「NUK(ヌーク)」というもの。付属の専用バッテリーとつないでスイッチをオンすると、やはりヒーティングパッドが首元を温めてくれるというアイテム。この冬の隠れたヒット商品なのだそうだ。実はこれ私も気になってたんですよ。テストできてラッキーだ。

電熱マフラー「NUK(ヌーク)」。デザインもオシャレ

果たしてこの電熱商品ふたつを着用することで、冬でも半袖でゴルフはできるのか!? 都内からのアクセスが極めて良いことから、本企画ではたびたびお世話になっている川口市浮間ゴルフ場へと向かった。

電気の力で真冬に半袖ゴルフは可能か?

幸いこの日は天気が良く、到着時の気温は9度。最高気温12度、最低気温は2度の予報で、河川敷コースなので最大の敵となることが予想された吹きさらしの風も弱く、絶好のゴルフ日和となった。

私は半袖の機能性インナーの上にふつうのポロシャツを着用。その上に電熱ベスト「Heat Master」、首元には電熱マフラー「ヌーク」を巻き、下半身はこれまたヒット商品の「未来ウェア・ストレッチ撥水ライトダウンパンツ」を着用した。下半身に関しては磐石の体制だ。(あと告白しておくと念のため腰に1枚『貼るカイロ』を貼ってます)

電熱機能をオフにした状態だと普通に寒いです

絶好のゴルフ日和、なのだが、ここは1月の埼玉県。もちろん半袖でプレーしているゴルファーはいない。みなタートルネックシャツにセーター、その上から薄手のダウンジャケットといった装いだ。寒さの前に「あの人半袖でなにやってんだ」という周囲の視線がつらい気もするが、気にせずスタートしていきたい。

電熱ベスト「Heat Master 5Vヒートインナーベスト」は4時間、電熱マフラー「NUK(ヌーク)」は5000mAhのバッテリーで6.5時間の連続使用が目安

さて、電熱ベスト、電熱マフラーともに温度は3段階に調節が可能。マフラーのほうは低温で4時間、高温だと2時間の連続使用が目安。ベストはモバイルバッテリーの容量によるが、私が用意した5000mAhのものの場合、もっとも温かい「赤」で2時間、その下の「橙」で4時間、さらに下の「緑」で6.5時間の連続使用が目安となる。

プレーに向けて、いざスイッチオン!

まずは様子見、と両者ともにもっとも弱い設定にしてスイッチオン。このスイッチオンがなんかいいんですよ。今からゴルフのスイッチをオンにするぞ! みたいな雰囲気が出る。

電熱ベスト&マフラーのバッテリーはスウィングの邪魔にならない?

数ホールプレーしてみてまずいいなと思ったのはバッテリーの邪魔にならなさ。スウィングするたびにバッテリーが揺れたら嫌だなと思っていたのだが、実際にプレーしてみるとまったく気にならなかった。ベストはお腹のあたり、マフラーは先端にバッテリーを収納するのだが、ベストは体にフィットするデザインのたま揺れることがなく、マフラーのほうはバッテリーを格納する先端部分をもう片方の端に収納したり、首元で結んだりできるようになっており、バッテリー部分を固定した上でベストの中に入れておけば、これまた揺れる心配がない。スウィングに影響がないのはいい。

ベストはアームホール部分が体に密着する仕様で寒さの侵入をガード。 わきがストレッチになっているので動きやすい

では肝心な寒さ対策のほうはどうか。結論を先に述べれば、気温10度で無風条件ならば、はっきりいって暑いくらいだった。電熱ベストの温かさは4月下旬の昼下がりに日なたでうたたねしているくらいのポカポカ具合。そして電熱マフラーがコンパクトながらとにかく温かい。首元を温めるのが体全体を保温する上では大切だとよく言われるが、「本当にそうだわ」というのが今回の私の偽らざる感想だ。

これは後日談となるのだが、この電熱マフラー、スイッチをオフ状態に着用しても十分に温かい。肌触りも良く、ついでにデザインもいい。要するにマフラーとしての完成度が高いところに来て電気の力で温かくもなってくれるという割とすごいアイテムだった。こりゃ売れるわけだ。

「Heat Master 5Vヒートインナーベスト」「NUK(ヌーク)」着用ハーフラウンドを終えて

というわけで、結局この日は午後2時頃スタートして9ホールをプレーしたのだが、日没迫る午後4時頃になっても「低温」のまま乗り切れてしまった。夕方気温はグッと下がってきたのだが、「ちょっと肌寒いかな」くらいの感じである。すごい。そして、半袖でのプレーだったので冬ゴルフならではのスウィングしにくさがまったくなかったのも良かった(スコアはいつも通りだったが……)。

夕方は気温がグッと下がったけど全然平気でした

電熱マフラーは低温で4時間。ベストは6.5時間が連続使用の目安。マフラーのほうは18ホールプレーするとなると少し心もとないくらいの感じだが、朝イチと夕方だけ高温で使用し、日差しがあったり風がなければ昼間は低温またはスイッチオフで運用すれば、18ホールを温かく、快適に過ごせると思う。

特別に寒い日はヒートベストの上に防風性能の高いジャケットなどを着用したらこれはもう最強の防寒になるだろう。もちろん、マフラーだけ取り入れてもかなりの威力を発揮してくれそうだ。

バッテリー付きの防寒具、まだまだ一般的とはいえないが、私のような寒がりゴルファーにとってメリットはかなりあると感じた。近々一気にブレークするかもな。そんなことを思った今回のテストだったのだった。

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