ドライバーも「3Dプリンター」でつくる時代!?【動画あり】

3Dプリンター住宅が建設されるなど3Dプリンターの話題には事欠かせないが、ついにドライバー作りにも使われる日が来た。チタンパウダーを重ねることで生まれる脅威の形状と機能を持つ『デザイナー ドライバー』をご紹介!

ルール上限「257」を大幅に超えるCT値「320超」の衝撃

3Dプリンターでクラブを作る時代がついに幕を開けた。ただし、初めに言っておくとこの『デザイナー ドライバー』は高反発。つまりSLEルール適合外だ。

3Dプリンターで造ったクラブ『デザイナー ドライバー』

それには理由がある。3Dプリンターで作ることで、反発係数を従来とは比べものにならないくらい高めることができるからだ。通常のドライバーフェースは鍛造製法、あるいは鋳造製法だ。そういった従来の製法ではどうしても素材のなかに気泡が入ってしまうが、チタンパウダーを3170層積み重ねる真空3Dチタンプリント製法の場合、その気泡が生じない。そのため、(溶接を一切行わないことも相まって)強度が極めて高い。

フェース裏側(下)は反発を高める複雑な仕様。ボディ内部(上)も3Dプリンターでなければ不可能な構造だ

結果、極限まで薄くしてもフェースが割れないということになる。2.9ミリ前後という一般的ドライバーのフェース厚に対し、『デザイナー』のフェース厚は2.3ミリほど。反発係数を表すCT値は257μsがルール上限値だが、『デザイナー』の場合、驚くなかれ320を超える数値を叩き出している。

フェース裏側も見たことのないような複雑な構造をしているが、これも溶接は一切していない一体成形だから成し得たモノ。重心も、音も、反発も、すべてが設計家の思う通りにデザインされている。それが『デザイナー』の最大の特徴なのだ。

ゴルフポケットの商品企画担当・Oが試打してみた。

「まず驚かされるのは、構えた顔が非常にオーソドックスである点です。弾道も中弾道のフェードボールと本格的。音はシャキーンという爽やかな金属音で、いかにも飛んでいる感じがします。そしてさすがは超高反発、278.5ヤードという自己最高の飛距離が出ました。3Dプリンター、やっぱりすごいですね」(O)

無論一概にはいえないが、チタンのなかに気泡という不純物がないこともあり、「飛ばす」ということに対してこれほど純度の高いドライバーはもしかしたらこの世に存在しないかもしれない。

試打動画はこちらから

「デザイナードライバー」の詳細はこちらから

デザイナードライバー【3Dプリンターが実現した別次元の反発性能。 これは飛ぶ!】
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