飛ぶと話題のシャフト“青デラ”ことデラマックス07プレミアムシリーズ。ゴルフダイジェストの通販サイト「ゴルフポケット」でも早速グランプリ G8と青デラの50Xシャフトを組み合わせたカスタムドライバーを販売したところ大人気に。すると「実は、同じシャフトの『R』もぶっ飛びなんです」とオファーが! 真偽をたしかめるべく、ゴルフダイジェストの中年男性社員・通称“オヤジゴルファー”が50Xと50R、ふたつのシャフトを同じヘッドで打ってみた!
青デラ50R×青デラ50X、どっちが飛ぶ!?
「青デラ」というシャフトをご存知だろうか。オリムピック社がつくるシャフトブランド「デラマックス」、その最新モデルである「07プレミアムシリーズ」の通称だ。
前作の「020プレミアムシリーズ(通称・赤デラ)」の大ヒットを受けて登場したこの最新モデルの50グラム台のXシャフトとカスタムクラブメーカー・グランプリの「G8」のヘッドを組み合わせたドライバーは、その飛び性能からゴルフポケットでも大好評となった。すると、デラマックスの担当者・Yさんから「実はRもすごいんです」というオファーがあった。
「青デラ、Rシャフトの仕上がりがめちゃくちゃいいんです。Xシャフトの人気が非常に高いのであまり注目されていないのですが、もしよかったら一度打ってみませんか?」(Yさん)
Rかあ、XからRって落差が激し過ぎませんかね? という言葉をグッと飲み込み、まずは打ってみることとした。なにごとも試してみなくちゃわからない。
というわけでさっそくデラマックス07プレミアムシリーズの「50R」シャフトをグランプリG8のロフト10度ヘッドに差し、試打室へと向かった。試打を担当するのは私ことゴルフダイジェストの40代男性社員・オヤジゴルファーである。
持ち球はカットスライス。腕前は90台というどこにでもいる中年男性ゴルファーだが、どんなクラブを打ってもそれなりに飛ばせるプロではない、ド素人の立場だからこそのレビューがリアルだと評判だ(自称)。
「青デラ50X」を打ってみた。やっぱり飛ぶ!
青デラ50X×グランプリG8は過去に一度テストして、非常にいい結果が出ている。ともあれ、アマチュアのスウィングは日替わり。同じ試打室の同じ計測器(トラックマン)を使用し、再度Xシャフトを打ってみた。結果は以下だ。
平均飛距離:244.2ヤード
最長飛距離:252.8ヤード
というわけで前回よりも最長飛距離は4ヤードほど落ちたが、平均飛距離は3ヤードほどアップ。Xシャフトのスピード感がありながら適度に粘りも感じられて非常に振りやすい。私はスライサーだが、ヘッドのつかまりが非常にいいのでかろうじてフェードとギリギリ呼べる球筋で収まってくれることで、飛距離を伸ばせるのだ。
「青デラ50R」を打ってみたら……とんでもない数字が!?
50Xシャフトで打った上の数字は自分の実力で出せるMAX、っていうか自分の限界を超えてるんじゃないかくらいの数値なので、果たしてRシャフトバージョンでどこまで迫れるかが焦点だ。果たしてどうなるか、打ってみた結果が以下である。
平均飛距離:243.4ヤード
最長飛距離:257.8ヤード
そして曲がり幅だが、XシャフトもRシャフトもすべて逆球が出ておらず(!)すべてセンターより右に着弾しているのだが、その曲がり幅はXシャフトが平均9.1ヤード(最大17.9ヤード)だったのに対し、Rシャフトは信じられないことに平均2.3ヤード(最大3ヤード)なのだ。信じられない。飛距離以上にこの数字が本当にあり得ない。自分の腕前から推測するにこれは計測ミスなんじゃないか? と調べてみたがどうやら計測器が突如誤作動を起こしたというわけではないようだ。
青デラ×G8カスタムドライバーの詳細は以下のゴルフポケット各店で! 楽天市場店 Yahoo!ショッピング店 ゴルフポケット本店 |
青デラ×G8カスタムのRシャフトバージョン、どうやら(私にとってはという注釈はもちろんつくが)とんでもなく曲がらないスペックに仕上げっているようなのだ。
振ったインプレッションを述べると、フレックス表記はRだが頼りなさはまったく感じない。Xシャフトがカスタムシャフトらしいハリのある強靭な振り心地だとしたら、Rシャフトは少しだけしなりの量が多い感じ。前者は鋼鉄のワイヤー、後者はしなやかなムチのニュアンスを感じるが、実は大きな振り心地の違いはないのだ。
青デラのXシャフトとRシャフトに隠された秘密
不思議だなと思ってスペックを確認してみて驚いた。XシャフトとRシャフトの重量差はわずか1グラム(X=54g、R=53g)。トルクは4.6とまったく同じ数字なのだ。逆にどうしてここまで数字が似てるのか気になるレベルなので担当のYさんに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
実は武市プロから『柔らかいフレックスから硬いフレックスまで同じ振り心地のシャフトを提供したい』という発案があったんです。トルクは振り心地との関連性が非常に強い部分ですが、硬さが変わっても同じようなトルクに合わせるのは技術的には非常に難しいし、手間もかかります。ですが、すべてのフレックスでトルクも揃え、シャフトの手元の太さも揃えています。また、硬さを調整するために普通はやすりをけて調整するのですが、それも行っていません。この方法を避けることで無駄にカーボンの繊維を破壊せず、素材の持つ力をフルに発揮させる効果もあるんです」(Yさん)
というように思ったよりも深イイ理由があった。「Rが最適な方でもXが最適な方でも同じ振り心地と恩恵が受けられる、がコンセプトです」とYさん。これは打ってみると極めて納得がいく。
もちろん、私よりヘッドスピードの速い方、上手にシャフトをしならせられる方はXシャフトのほうが飛ぶだろう。しかし、私くらいの平均的なヘッドスピード(普段はヘッドスピード41〜42m/s)のアベレージゴルファーにとっては、Rシャフトが合う可能性も非常に高い。私個人に関して言えば、「Xシャフトのほうがバッグに入れててドヤ顔できるんだけどなあ」と思いつつもRシャフトを選ぶ。
青デラ×G8カスタム “Rシャフト”バージョン。新たなぶっ飛びスペックになりそうだ!
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