この記事は、ゴルフ専門出版社「ゴルフダイジェスト社」のキャリア20年以上のスタッフが執筆しています。
目次
- 1 ゴルフ練習器具とは?
- 2 ゴルフ練習器具の種類
- 3 ショットメイク【スウィング矯正系】
- 4 グラビティフィット【スウィング矯正系】
- 5 スウィングアライン【スウィング矯正系】
- 6 スウィングプレート【スウィング矯正系】
- 7 ファイヤーインパクト【スウィング矯正系】
- 8 ワンハンドプラクティス【スウィング系練習器具】
- 9 ハンドファーストマスター 100度ウェッジ【スウィング系練習器具】
- 10 ツアーAD レッスン【スウィング系練習器具】
- 11 スイングモンスター725【スウィング系練習器具】
- 12 マイファースト7(セブン)【スウィング系練習器具】
- 13 LPロープ【スウィング系練習器具】
- 14 トライワン マルチスイングスティック【スウィング系練習器具】
- 15 スロー&ファスト ホイッスルスティック【スウィング系練習器具】
- 16 ショークツマジック【スウィング系練習器具】
- 17 テンポ7/テンポPW【スウィング系練習器具】
- 18 JJ MAX(マックス)【スウィング系練習器具】
- 19 ゴールポスト【パター系練習器具】
- 20 レーザーパット(Laser Putt)【パター系練習器具】
- 21 OH1【パター系練習器具】
- 22 ゴルフ傾斜マットくん【エクストラ系練習器具】
- 23 SAITO-5【エクストラ系練習器具】
- 24 奇跡のインパクト【エクストラ系練習器具】
- 25 セーブパット プラクティスマット【エクストラ系練習器具】
- 26 練習器具の使い方
ゴルフ練習器具とは?
ゴルフにハマると、誰もがもっと上手くなりたいと思うもの。上達の近道は定期的なレッスンに通うことですが、それだとお金もかかりますし、スケジュール的にも拘束されます。しかし、我流で練習すると上達のスピードは鈍くなりがちですし、間違ったやり方で練習を重ねれば「下手を固める」という状態にもなりかねません。
そこでオススメなのがゴルフ練習器具です。自分の課題や上達段階に合わせて適切なモノを選ぶことで、スウィングを矯正してくれたり、スウィングのタイミングを教えてくれたりすることで、スウィングが我流にならず、上達へと導いてくれるのです。
これはアマチュアゴルファーに限った話ではありません。プロのトーナメント会場のドライビングレンジやパッティンググリーンに行くと、プロたちが多彩なゴルフ練習器具を練習に取り入れていることがわかります。プロですら日によって、週によって異なる感覚を、器具を使うことによって整えているのです。
ただ、世の中にはゴルフ練習器具が山のようにあります。この記事では、2022年7月現在で、そんなゴルフ練習器具のなかからとくにオススメできるものを22個厳選。ゴルファーの上達を必ずや助けてくれるアイテムの数々をご紹介しましょう。
ゴルフ練習器具の種類
スウィング矯正系練習器具
具体的な商品名を挙げる前に、ゴルフ練習器具の種類についても理解しておくといいと思います。まずは「スウィング矯正系」のゴルフ練習器具。
これは、身につけるタイプの練習器具で体が正しい動きになるように促すもの。たとえば、バスタオルを両わきに挟み、それが落ちないようにスウィングしてみると、腕の動きが大幅に制限されることがわかると思います。これも立派な練習器具と言えます。
矯正系の練習器具は、このバスタオル的なものをより洗練させたもの。初心者が正しいスウィングを覚える上でも、中上級者がスウィングを整える上でも、非常に有効な練習器具と言えます。
スウィング系練習器具
続いては、「スウィング系」練習器具。その名の通り、スウィングすることで効果を発揮する練習器具で、厳密には実際にボールを打てるもの、ボールは打てない素振り系のものに大別されます。
これらスウィング系練習器具が通常のクラブと異なるのは、通常のクラブに比べて重かったり、短かったり、大きくしなったり、音が鳴ったりと、特徴が強調されている点。その特徴によって、スウィングの正しい感覚やタイミングなどを覚えることができるのです。
基本的にはゴルフスウィングの基本である「振る」ということに特化したゴルフ練習器具なので、楽しく練習を続けられるのも魅力です。
パター系練習器具
ここまでみてきた2種類はショット系クラブの練習器具なのに対し、これはパットに特化したゴルフ練習器具。パットは言わずもがなスコアメークのカギですが、なかなか上達につながる練習がしにくいもの。練習器具を使うことで、限られた練習時間のなかでも効率よく上達することができます。
エクストラ系練習器具
上の区分に当てはまらないものも存在します。特殊な状況や課題に特化したゴルフ練習器具なので、特定の課題を解消するのにはもってこいとなるでしょう。
このように、ゴルフ練習器具は大きく4つに分けることができます。そして、それぞれの練習器具は、大まかな区分のなかでさらに特化した性能をなにかしら持っています。ボールをつかまえたいのか、遠くに飛ばしたいのか、スウィング自体をブラッシュアップしたいのか、ハンドファーストインパクトを身につけたいのか……ぜひ、ご自身の課題を思い浮かべながら、「これなら自分の課題を解決してくれそうだ!」というものを探してみてはいかがでしょうか。
それでは、個別の練習器具22選を見ていきましょう。
ショットメイク【スウィング矯正系】
ツアーでも活躍する諸藤将次プロが、スウィングに悩み、それを解消するために、自身で練習器具を作ってしまったというのが「SHOT MAKE(ショットメイク)」です。
チューブとバンドによってクラブと体を一体化した状態で振ることで、スウィングで非常に重要な「クラブと体の同調」を身につけることができる。非常に練習効果の高い練習器具と言えるでしょう。

「テークバックでどこに上げていいか悩み、スウィングを壊してしまいました。いろんな練習をしましたが、あまり上手くいかず・・・・無理やり矯正できるものもなかったので、自分で作りました」と諸藤プロが語るように、スウィングでもっとも大事な”超基本”の部分が身につくのが魅力です。
グラビティフィット【スウィング矯正系】
PGAツアープロも使用することで抜群の信頼性を誇るのが、スウィング矯正系練習器具の「グラビティフィット」。背中からたすきがけするゴム状の器具で、ゴムがピンと張った状態をキープしたままスウィングすることで、体とクラブを同調させられるというものです。

アマチュアゴルファーに多い「手打ち」を行うと、ゴムがピンと張った状態を維持できません。そのため、自分のスウィングが手打ちになっていることもわかりますし、どのように体を動かせば手打ちにならず、体と腕、体とクラブを同調させられるかもわかるのです。
YouTubeなどでも多く取り上げられ話題となったゴルフ練習器具で、テンションが強い(矯正効果のより高い)緑色、適度なテンションのノーマルバージョンの黄色と、ゴムの強さも選べるのも魅力のひとつ。すべての番手の練習に効果的なのもありがたいですね。
スウィングアライン【スウィング矯正系】
スウィングアラインは、2つの輪に両腕をそれぞれ通して使う、スウィング矯正のための練習器具です。両腕の動きを制限することで、アドレス時に両腕で作った三角形をキープしたままスウィングすることができます。
この三角形をキープすることで、体と腕が同調し、正確なインパクトが実現。そのことによって飛距離アップが狙えるというゴルフ練習器具です。
付属のアライメントスティックを併用すれば、スクェアなアライメント(方向どり)、スクェアなインパクトの両方が手に入る優れものです。
スウィングプレート【スウィング矯正系】
「スウィングプレート」は、土台と伸縮可能なバーで構成される練習器具。バーを伸ばして使うことで、スウィングのチェックを簡単かつ効果的に行うことができる、欧米のツアープロも練習に取り入れるスウィング矯正系のゴルフ練習器具です。

飛球線後方に置き、テークバック、ダウンスウィングでバーに沿ってクラブを動かすことでスウィングプレーンをチェックするのがまず基本的な使い方。
ひざの前に地面と平行となるようにセットすれば、スウィング中にひざが前に出る動きを強制することができたり、正面に置いてバーを垂直にすることでスウィング軸がズレていないかをチェックできるなど、様々な効果が期待できます。
体に装着するわけではなく、ただ置くだけなので手軽に使えるのもいいところ。素振り用に使っても効果的でしょう。
ファイヤーインパクト【スウィング矯正系】
左右非対称の三角形の断面を持つ、足元に置くタイプのゴルフ練習器具。それがファイヤーインパクトで、足で踏んで使います。

これを右足の下に置き、踏んだ状態でスウィングすれば右へのスウェイを防ぐことができ、左足の下に置けばいわゆる「左の壁」ができて力強いインパクトをカラダで覚えることが可能。シンプルながら、非常に練習効果の高い練習器具なのです。
左右非対称で、片面は傾斜がゆるく、もう片面は傾斜がきついデザイン。傾斜がきついほうを踏んだ状態でスウィングすると、矯正効果をさらに高めることが可能です。普段の練習にぜひ取り入れたい練習器具と言えるでしょう。
ワンハンドプラクティス【スウィング系練習器具】
世界のプロたちが積極的に取り入れている基本の練習法「片手打ち」。手打ちを防止して体幹で振る感覚を身につけられる非常に効果的な練習法ですが、アマチュアゴルファーが真似しようとすると、これが意外と難しい。クラブの重さに負けて、思うように振ることが難しいのです。
その問題を解消すべく開発された片手打ち専用クラブ、それが「ワンハンドプラクティス」です。ロフトは51度で、長さは31インチ。シャフトは軽量の「ゼロス7」シャフトが装着されています。そのため、多くのゴルファーが違和感なくワンハンドで扱うことができます。
基本は左手1本でこれを持ち、ハーフスウィング。手でクラブを動かさず、しっかりとコックを入れたら、そこからはクラブをリリースせずに体の回転だけでフェース面を変えずに打っていく。これができればインパクトの安定感が見違えてきます。
しっかりとスウィングの「土台」を築きたい。そんなゴルファーに強く勧めたいゴルフ練習器具です。
ハンドファーストマスター 100度ウェッジ【スウィング系練習器具】
フェース面が真上を向く、ロフトがなんと「100度」というウェッジ、それがハンドファーストマスター100度ウェッジです。

この練習器具の目的は名前の通り、ハンドファーストインパクトを身につけること。ロフトが100度あるため、そのまま打ってはボールはマトモに飛びません。100度のロフトを立てるようにして、ハンドファーストインパクトをすることではじめて前に飛ばすことができるのです。
ハンドファーストなインパクトは、飛距離アップはもちろん、正確なショットを打つための必須技能。なかなか身につけるのが難しい技術ですが、このハンドファーストマスター100度ウェッジならば習得がグッと近づくはずです。
ツアーAD レッスン【スウィング系練習器具】
大人気シャフトであるグラファイトデザインの「ツアーAD」シリーズ。これは、その名を関したスウィング系練習器具です。
もともとは、「振るだけで調子が戻る練習ギア」として男子ツアーを中心に人気を集めていたものですが、それをアマチュアゴルファー向けにも発売したという品。簡単にいえばすごくシャフトの軟らかい練習用のアイアンです。
軟らかいものを振ることでカラダを動かす順番がわかる、切り返しのタイミングがとれる、シャフトが使えるインパクトになる……といいことづくめ。振るだけで上手くなるタイプのゴルフ練習器具です。
スイングモンスター725【スウィング系練習器具】
よくしなって重量のある黄色いスティック状のスウィング系練習器具、スイングモンスター725。この器具には秘密があります。グリップの右手部分(右打ちの場合)が可動式になっているのです。

ポイントは、グリップが離れた状態でスウィングし、トップの位置で右手部分を左手部分にくっつけるように動かすこと。これにより、アマチュアゴルファーがなかなか体得できない切り返しの「間」が自然とでき、スウィングにタメが生まれます。
アマチュアゴルファーはトップの位置からついボールに向かって打ちにいきがち。そのことによりカット軌道となり、スライスのミスへとつながってしまいます。それを防いでくれるスイングモンスター725は、カット軌道に抜群の効果を発揮する練習器具と言えます。
マイファースト7(セブン)【スウィング系練習器具】
ゴルフをはじめたばかりの初心者が最初に手にする練習用の1本。そんなコンセプトから「マイファースト7(セブン)」と命名されたのがこのスウィング系ゴルフ練習器具。

昔から7番アイアンは長さやロフト角が14本の中間であることから初心者の練習に最適とされてきた番手。そんな7番アイアンに、正しいグリップを覚えられる練習用グリップを装着したのがマイファースト7(セブン)です。
ヘッドとシャフトは本番用のものを採用しているので、正しいグリップを覚えるだけでなくボールを打つことも可能。初心者がゴルフの「基本のキ」を身につけるのに最適化した練習器具となっています。
LPロープ【スウィング系練習器具】
多くのツアープロを指導する吉田直樹プロコーチが独自に開発したゴルフ練習器具、それが通称“吉田ロープ”。正式名称「LPロープ」です。

グリップの先にシャフトではなくロープが付いていて、それを振るスウィング系練習器具。インパクトの瞬間にロープがピンと伸びた状態をつくるのが理想なのですが、やってみるとこれがなかなか難しい。振るのが「棒」ではなくロープなため、トップで間をつくってタイミングよく振らないと上手くいきません。
タメを作ってヘッドを走らせる。プロにとっては「当たり前」でもアマチュアにとってはハードルが高い、そんな動きを習得できるプロにとってもアマチュアにとっても効果抜群の練習器具です。
トライワン マルチスイングスティック【スウィング系練習器具】
吉田直樹プロコーチが開発したもうひとつのスウィング系練習器具、それがトライワン マルチスイングスティックです。長さ40.5インチ、385グラムの素振り棒形状なのですが、特徴的なのは先端が5センチほど曲がっているところ。

この先端が曲がっているのがキモで、グリップを握る方向によって曲がった先端がスウィングにさまざまに作用。ハンドファーストインパクトを身につけられたり、手元の浮きを抑えられたり、フェースローテーションを身につけられたりと複数の効果を発揮します。
1本で様々な効果が得られるのがうれしく、その点でコストパフォーマンスに優れた練習器具と言えるかもしれません。もちろん、プロコーチ開発だけに練習効果は折り紙付きです。
スロー&ファスト ホイッスルスティック【スウィング系練習器具】
奥田靖己プロといえば1993年の日本オープンを制した名手。そんな奥田プロが開発したゴルフ練習器具が「スロー&ファスト ホイッスルスティック」。ヘッドがホイッスルになっていて、振るとピュッ! と鳴るのが特徴の“素振り棒”です。

バックスウィングでは音が鳴らないように静かに上げる。ここで音が鳴ってしまったら「力み」の警告音です。音が鳴らないように上げれば自然といいトップの位置に収まり、そこからビュン! と振ることでインパクトでいい音を鳴らすことができるというわけ。
静かにテークバックできれば、ヘッドの位置を感じることができます。ヘッドを感じることができれば、インパクトの精度を上げることができる。それが、最終的には飛距離アップへとつながっていくのです。長さは44インチ、重さは約278グラム。ピュッ! という音がクセになる、振っていて楽しい練習器具です。
ショークツマジック【スウィング系練習器具】
「掌屈」という動きをご存知でしょうか。トップで左手首を手のひら側に折る動きで、体の回転でボールを飛ばす選手たちに共通する動きとして注目を集める動作です。

これを身につけるための練習器具が、その名もズバリの「ショークツマジック」。通常のグリップが付いたシャフトとスポンジがついたシャフト、2本の棒が連結した形状。このスポンジがトップで右手首に、フォローでは左手首に触れるように振るだけで掌屈の動きが身に付きます。
掌屈に加え、リストワーク、ヒンジングといった手首の動き全般の正しい動きを身につけられるのがこの練習器具の魅力。手首の使い方に課題を感じるゴルファーにオススメしたいスウィング系練習器具です。
テンポ7/テンポPW【スウィング系練習器具】
超極細のシャフトの先に7番アイアンのヘッドが装着された「テンポ7」。同じくピッチングウェッジのヘッドが装着された「テンポPW」は、とにかくシャフトがしなりにしなるスウィング系ゴルフ練習器具です。

このギアの特徴はとにかくシャフトが細いところ。「よくしなる」というよりも「ぐにゃぐにゃ」と言ったほうが正確かもしれません。これだけシャフトがぐにゃぐにゃだと、力んで振っては絶対にマトモに当たりません。
自然と正しい力感を理解することができ、スウィングのキモである切り返しのタイミングもスムーズに習得することができます。実際にボールを打つこともできるので、飽きずに続けられるのもこの練習器具の良いところ。7番のヘッドがついた「テンポ7」はスウィングの練習に最適、「テンポPW」はアプローチの練習にも効果的です。
JJ MAX(マックス)【スウィング系練習器具】
JJ MAXはドライバー型の練習器具。最大の特徴はそのスペックにあります。とにかく重いんです。通常のドライバーの重量は300グラム前後が一般的。ですが、このJJ MAXは490グラムと超ヘビー級。長さも46インチと通常のドライバーに比べて長くなっています。
とにかく長くて重いので、手先を使ったスウィングはやりたくてもやれません。自ずと体幹を使ったスウィングとなり、インパクトを合わせるような動きもできないので、スウィングの通過点にインパクトがあるような、そんなスウィングイメージが湧いてくるのです。
公式競技では使用できませんが、ボール自体を打つことも可能。体幹で振るスウィングを身につけたい方は、手に取る価値のある練習器具です。
ゴールポスト【パター系練習器具】
パッティングでなんといっても重要なのはパターの芯でボールをとらえること。正確に芯でとらえるからこそ距離感を磨くことができるわけですが、アマチュアの場合、なかなか打点が安定しません。

そこでオススメなのがこの「ゴールポスト」。自分のパターに取り付けて、芯でヒットする技術を磨くための練習器具です。フェース面の「幅」を狭めるだけでなく、フェース面から緑色のバーが突き出した形状となっているため、インパクトの手前からスクェアにストロークする必要があり、これがなかなかシビアなのです。
グレーのガイドも設置されていることで、スクェアに構え、スクェアに振る感覚が自然に養われてきます。スコアの半分を占めるパッティング。ゴールポストで芯に当てる技術を磨けば、それはスコアに直接的に好影響を与えてくれるはずです。
レーザーパット(Laser Putt)【パター系練習器具】
「レーザーパット」は、パッティングで重要な「方向性」と「距離感」を養うための練習器具。レーザーを照射する本体をシャフトに装着するだけで、「緑のレーザー」が方向性を、「赤のドット」が距離感を整えてくれます。

緑のレーザーによって、アドレスやストロークの向きが合っているか、パターのどこにボールが当たっているのかを知ることが可能に。赤いドットによって「何センチ引いたか」といったことが目視できるようになります。間隔を数値化することで、振り幅と距離感の関係を正確に把握できるようになるのです。
パッティングは感覚が支配する世界。それをレーザーによって可視化することで、練習の質を大幅に工場させることが可能です。パッティングの質を高めたいゴルファーにオススメのパター系練習器具と言えます。
OH1【パター系練習器具】
見た瞬間に使い方や目的がイメージできるのが、「OH1」というパター系練習器具。キャッチコピーは「練習用リトルパター」です。見たまんまですね。
OH1のヘッドサイズはボールの大きさとほぼ同じ。そのため、パターの芯でボールをヒットしないとボールが上手く転がってくれません。そのため、パッティング時の集中力アップ、ミート率アップにもってこい。重さが700グラムあるため、ボディでストロークする感覚が磨かれるというメリットもあります。
OH1のOHは「(O)驚くほど」「(H)入るようになる」の略称。使い続ければ、いつのまにかパッティングの質が大幅に向上しているに違いありません。
ゴルフ傾斜マットくん【エクストラ系練習器具】
「傾斜からのショットは練習場では練習できない」という常識を覆すのがこちらの練習器具。その名もズバリ「ゴルフ傾斜マットくん」です。

機能は見ての通り。この上に乗って打つことで、左足下がり、前下がりといったコースでミスにつながりやすい難しい傾斜の練習ができるという優れもの。
サイズは1メートル×1メートルで傾斜は4度。高さは11センチとコンパクトで、女性でも持ち運ぶことが可能です。傾斜からのショットを磨きたい! という悩みをピンポイントで解消してくれることでしょう。
SAITO-5【エクストラ系練習器具】
トレーナーとして女子プロたちをサポートする斎藤大介トレーナーが考案した3本のチューブ、ふたつのハンドル、1本のベルト、2個のスライドディスク、そしてボールの5点セットからなるフィットネスツール、それが「SAITO-5(サイトーファイブ)」です。
これらを使ったメニューは11種類。「このフィットネスツールを使えば、多くのゴルファーが苦手にしている “股関節の使い方” と下半身から上半身へと動きを伝えていく “運動連鎖” が自然に覚えられます」 と斎藤トレーナーは太鼓判を押します。

ゴルフのスウィング改善、飛距離アップに役立つのはもちろん、テレワークで運動不足になってしまったという人が、おうち時間のなかで運動不足を解消するのにももってこい。ゴルフが上手くなりたい人はもちろん、最近体がなまっちゃって、という人にもオススメの練習器具です。
奇跡のインパクト【エクストラ系練習器具】
「奇跡のインパクト」はいわゆる“インパクトバッグ”と呼ばれる練習用のギア。帆布製のバッグのなかにウェートを入れ、それをクラブで叩くことで「飛ばせるインパクト」を身につけることができます。

フルショットは必要なく、腰から腰のハーフスウィングでバッグを叩くのがポイント。重たいものを強く叩くことで、頭が後ろに残り、左サイドに壁ができ、左腕とシャフトが一直線になるなど、プロのようなインパクトが手に入るのです。
不思議なことにバンバンと叩いているうちに、スウィングプレーンもどんどん磨かれていくのがこの練習器具の特徴。インパクトの質を改善するにはもってこいです。
セーブパット プラクティスマット【エクストラ系練習器具】
ゴルフ好きなら所有している方も多いパターマットですが、これはなんとカップのないパターマット。マットとスマホアプリを連動させることでより練習効率を高めた「IoTパターマット」です。
5カ所設定されたターゲットを次々に狙う練習を行い、アプリ経由で結果を撮影することで、自分のパッティングの傾向が自動的にわかる仕組み。練習を行うほどデータは蓄積していくので、右か左か、ショートしがちかオーバーしがちか……そんな自分のパッティングの傾向がひとめでわかるのです。
オンザライン率(左右に外さずに打てた割合)
左に外した率(ターゲットラインより左側に止まった割合)
右に外した率(ターゲットラインより右側に止まった割合)
ジャストタッチ率(距離を正確に打てた割合)
ショート率(ターゲットより手前に止まった割合)
オーバー率(ターゲットより奥に止まった割合)
極端なミス率(ターゲットから大きく外れた位置に止まった割合)
OTCR(On The Cup Rate=ターゲット真上のカップサイズに入った割合)
アベレージスコア(ターゲットまでの距離を点数化。近いほど高得点)
測定できるのは以上のような指標。単純な「入ったか、入らなかったか」だけでなく、自分の課題が可視化されることで、より効率良く上達できるのです。
練習器具の使い方
以上22種類、どれを選んでも「ハズレ」ということはありません。ポイントは、あくまで自分のスウィングやゴルフの課題を見つめ、それを解消できそうな練習器具を選ぶこと。そして、ひとつの練習器具を手に入れたら、しばらくはほかの練習器具に浮気せず、じっくりとそれを使い続けてみてください。さらに、できれば毎日の習慣にするのが理想。1カ月、2カ月と使い続けたとき、あっと驚くほどの変化が起きているはずです。
ゴルファーの練習効率を飛躍的に高めてくれる頼れる味方・ゴルフ練習器具。ぜひ、練習に取り入れてみてください!