韓国女子ツアーで人気のシャフト「モンスター」
モンスター(MONSTAR)というシャフトの名前を聞いたことがあったらギア通だ。すでに国内でもじわりじわりと認知度を上げているこのシャフト、実はある場所で大人気モデルとなっている。韓国女子ツアーだ。
韓国女子ツアーといえば、年々賞金総額が上がり、それに応じてレベルアップも著しいことで日本でも話題になることも増えてきた印象があるが、そこでモンスターシャフトを付けて戦う女子プロが増えているというのだ。
韓国のゴルフ事情に詳しいユニバーサルゴルフの村田辰也氏は言う。
「モンスターはカーボンに比べて柔らかくしなり量の大きいチタン素材を全長に配したシャフト。シャフトのしなり戻りを適度に感じられるため、プレーヤー自信がヘッドを戻す感覚がわかりやすいんです。韓国女子ツアーではすでにこのシャフトを使って優勝するプロも複数出ています」(村田)
そして、韓国女子ツアーに限らず、韓国でトレンドになりつつあるのが日本のカスタムクラブだ。村田氏は続ける。
「日本のゴルフクラブは韓国で人気がありますが、最近はカスタムにまで注目が集まっています。韓国ではキャディ付きのプレーが一般的ですが、現地のキャディさんの口コミで日本のカスタムドライバーがヒットしたなんて話も耳にしますね」(村田)
そんな韓国で人気のカスタムドライバーのひとつが、東京のカスタムクラブメーカー・GTD。設計家のジョージ武井氏はプロコーチとしても活躍し、韓国にも教え子が多数いるという武井氏に、モンスターシャフトが韓国女子プロになぜ人気なのか、理由を分析してもらうと、このような答えが返ってきた。
「モンスターシャフトは、一言でいうと『方向性おばけ』。シャフトには通常ねじれがありますが、そのねじれが少ないんです。そのため、きちんとスウィングプレーンに乗せてあげれば曲がりが非常に少なくなります。韓国の女子プロはスウィングが軌道が非常に安定していますから、モンスターの良いところを引き出せるのだと思います」(武井)
武井氏によれば、モンスターはねじれは少ないが「動く」シャフト。韓国女子プロのスウィングは非常にシンプルであることから、モンスターの「ねじれず、動く(しなる)」シャフトの性能がマッチするというわけだ。
ちなみに、韓国女子プロの間で人気なのは「4S」や「5S」といったスペック。韓国女子ツアーを席巻する“モンスター”日本でも話題になる……かも!?