ブレードタイプのパターを使いこなすようになりたい……と願うゴルフ記者・S子。たった1回のレッスンでストロークに変化が⁉︎ 一体、どんなレッスンだったのか?
こんにちは、ゴルフ記者・S子です。突然ですが、みなさんはどんなパターをお使いですか?
S子はゴルフを始めて6年、いろいろなパターを試してきましたが、形状はずっとマレットタイプ一筋。ですが、やっぱりブレードタイプに憧れちゃう。使いこなせるようになりたくて、実際にコースで試したこともありますが、距離感が上手く合わせられないんです(涙)。
なかば諦めかけていたS子ですが、何気なくあるプロに相談してみたところ「ちょっとしたコツをつかめばS子さんでもブレードタイプのパターを使いこなせますよ」とおっしゃっていただきました!
その“あるプロ”とは、ゴルフクラブメーカー「グランディスタ」の設計家でもある吉田一尊プロ。プロでパター設計家でもある吉田プロに教えてもらえるなんて……さっそく、そのコツをS子に教えてください!
「ではさっそくですがいつも通りブレードタイプのパターで打ってみてください」と吉田プロにうながされて何球か打ちますが……なかなか上手く芯に当たりません…(泣)。
「S子さんのストロークを見ると、テークバッグでアウトに上げているのがわかります。これはマレットタイプに慣れていることもあり『真っすぐストロークする』という意識があるからこそだと思います。実はこれ、多くのアマチュアゴルファーに当てはまるんです」
パターは真っすぐ上げて、真っすぐ下ろす。そんなイメージでS子はストロークしていましたが、それが過剰になって、真っすぐどころかアウトに上がっていたというのです! これがブレードタイプを使った時に方向性が合わない原因だったなんて驚きです! そして、吉田プロはこうアドバイスしてくれました。
「ブレードタイプは重心が浅く、フェース開閉もしやすいので体の回転に沿ってイントゥイン軌道のストロークをすることでスムーズにストロークができて、方向性や距離感が安定しやすいんです」
ブレードタイプを使いこなすには「イントゥインのストロークを意識することが大事」とのことですが、いきなり意識を変えるのはなかなか困難だったりもします。そこで吉田プロに、おすすめの練習法を教えてもらいました。
「体を起こした状態で胸にグリップエンドを当てて、シャフトを持ちます。このまま左右に体を回すと、当然クラブは体の回転に沿ってクラブも動きますよね。次は前傾して同じように左右に体を回してみましょう。この時に腰ではなく胸だけを回すイメージをすることがポイントです」
実際に試すとわかりますが、これが意外ときつい。とくに前傾をした状態で行うドリルが腹筋を使う感覚があるのですが、今までの「真っすぐストロークする」打ち方は肩でストロークするイメージだったので、使う筋肉が少し変わるみたいです。
「次はそのイメージのまま打ってみましょう! このときに(普通にグリップした状態でも)グリップエンドと胸がくっついている意識を持つとよりイントゥインのストロークがしやすいですよ」
吉田プロのいう通り打ってみると、なんと1球目から芯に当たった感覚が……! たった数回ドリルを繰り返しただけでしたが「軌道もイントゥインになってますよ」とのこと。嬉しすぎる!
「アイアンや他のクラブのスウィングは円運動。ブレードタイプのパターはそれと似た感覚でストロークできるので、距離感が合わせやすいというメリットがあります。その反対にマレットタイプはフェースがターンしにくいから、ショートパットの打ち出し方向が安定しやすいんです。どちらにもメリットがあるので、自分にとってなにが重要かでパターをチョイスするのがおすすめだと思いますよ!」(吉田プロ)
なるほど~! ブレードタイプを使いこなせるようになると、コースによってパターを使い分けるなんてこともできそう。見た目にもカッコいいし、しばらくはブレードタイプの練習をしようと思ったS子なのでした。
取材協力:浜松町ゴルフ倶楽部
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