慣性モーメントが大きく、ミスヒットに強いのが今どきドライバーの強み。だが一方で、巨大な慣性モーメントは振りにくさにつながることも。あるベテランクラブ設計家が、「やさしさ」と「振りやすさ」を徹底的に追究したら…答えはこの”サイズ”だった!
メハナ400MLはなぜ380ccなのか
いまどきドライバーのヘッド体積は460ccが基本。それより多少小さいものもあるが、多くが460ccのフルサイズを採用している。
なぜかといえば、そのほうが慣性モーメントの数値を大きくすることができ、ミスヒットに強いドライバーとなるから。ただ一方で、大きいヘッドに振りにくさを覚えたり、ボールをつかまえ切れないと悩むゴルファーも一定数いる。
「慣性モーメントの値は、大きすぎるとデメリットも生じます。380ccくらいのヘッドサイズが、道具としては適正なんです」(山代谷)
ヘッド体積は380cc。バランスはC2と非常に軽く、長さは45インチと短め。この“とがった”スペックは、すべて振りやすさに直結している。
メハナ400MLの前には、300ccの「MOE86 300」がヒット
実は“伏線”もある。今回のメハナ400MLに先駆けること約1年。ローズゴルフクラブとしての最初のプロダクト「MOE86 300」はなんとヘッド体積300ccという超小型ヘッド。
だったのだが、これがヨンロクマルを上手く使いこなせないゴルファーの間で「振りやすい」「芯に当たる」「飛ぶ!」との口コミが広がり異例のヒットとなっている。
MOE86 300が先行しているだけに、メハナ400MLは380ccながら「デカヘッド」という位置付け。そして山城谷氏は「380は、ベストのヘッド体積」だという。振りやすさと慣性モーメントのバランスが良いというわけだ。
「今後も400ccを超える大きさのヘッドは作るつもりがない」(山代谷氏)というように、“小型ドライバー専門メーカー”としての地歩を固めつつあるのがローズゴルフクラブ。いまどきドライバーが合わないならば、検討する余地は大いにありそうだ。
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