プロキャディ・伊能恵子さんの「アマチュアの人は8番くらいのロフトのクラブで転がした方が絶対寄る」という一言から生まれたアプローチギアがヒット中⁉︎ いったい、どんなクラブ?
月刊ゴルフダイジェスト誌に掲載後、大反響となっているクラブ「サブロクウェッジ」をご存知でしょうか?
これは、ロフトが8番アイアンなみの36度(だから“サブロク”ウェッジ)で、長さがサンドウェッジと同じ……というかむしろ少し短い34.5インチという転がし専用のアプローチギア。これが、発売直後から「ダフらない!」「距離感が合う!」と評判を呼び、ヒットとなっているのです。
しかも、ただ8番のヘッドに「36」と刻印して短いシャフトを差しているだけではありません。ピッチングウェッジの鍛造型を用い、そこからロフトを寝かせて36度に成形することで振りやすいバランスになるように調整するなど、実は凝ったつくり。
アイアンの名産地として知られる兵庫県・姫路エリアの市川町で製造されているだけに、構えたときのフィーリングや打感もとってもいいんです。アプローチ専用ギアとは思えないアイアンそのもののデザインもカッコいいですよね。
実際に使ってみると、まず感じるのは安心感です。34.5インチという長さは言ってしまえばパターとほとんど同じ長さ。そのぶんヘッドを近く感じるので、構えた時点で当たりそうなんです。しかも、ヘッドがいい顔をしていてロフトも36度と適度に立っていることから、ミスが出るイメージが湧きません。
実際、打ってみてもダフリのミスにめちゃくちゃ強い。サンドウェッジで正確にアプローチしようと思えば、ヘッドを入れるのはいわば「点」に近づきます。しかし、サブロクウェッジの場合、ボールの赤道の下ならどこに当たっても大体同じような結果になるので、インパクトが「面」になるイメージ。
構えてみても打ってみてもやさしく感じられるので、ボールを打ち出す方向や、距離感などに集中することができる。結果、寄せられるんです。
ピシッと打てば30ヤードくらいをコロコロ転がせますし、グリーン奥からヒールを浮かすようにクラブを吊ってアプローチすれば、ほんのちょっとだけキャリーしてトロトロ寄っていく“死に球”も打ちやすい。さすがにバンカー越えはお手上げですが、さまざまなシチュエーションからカンタンに寄せることができるんです。
あると超便利なサブロクウェッジ。キャディバッグに加えてみては?